データジャーナリズムの定義にまつわる疑問

※この記事は「データジャーナリズムAdvent Calendar 2014」に参加しています。

mshkさんがAdventCalendarを始めたというのでデータジャーナリズムについて書いてみます。

とはいっても、データジャーナリズムのことがあんまりわかっているわけではなく、どちらかと言うと懐疑的な見方をしているワタクシではあるのですが。

私の感じる疑問は、そもそもデータジャーナリズムとは何なのか?ということです。

もっとも、この点については、すでに1日目のmshkさんによる記事、データジャーナリズムってなに?で触れられているように、

まだまだ始まったばかりのジャンルであるために、新しい記事が書かれる度に定義自体が日々書き換わっているような状態なのです。

ということらしいので、まあ仕方ないのですが。

もっとも、私がこのような疑問を持つようになったのは、私が選挙のことを研究したり、調べたりすることが多かったからかもしれません。

選挙や政治の分野では、相当の古くから世論調査という形で、データを利用したジャーナリズムが行われてきていました。そのため、わざわざ新しい用語を当てはめることの価値をどのように見出すかということが少し気になるのです。

今日のジャーナリズムの文脈で、データジャーナリズムという用語を利用して新たに論じる価値があるとすれば、私は以下の2点があげられるのではないかと思います。

一つは、ジャーナリズム媒体の紙からWebへの変化です。印刷にこだわらない表現が可能になったことで、インタラクティブでダイナミックな可視化表現が可能になったということは、大きな変化です。

もう一つは、社会の情報化が進展したことで、ジャーナリズムの利用できるデータが格段に拡大してきたことです。その大きな潮流としてはオープンデータを上げることが出来ます。2次利用と簡便なアクセスが可能になった様々なデータが今後のジャーナリズムを彩っていくことは間違いない現象だと思います。

ということで、2日目の原稿を終えたいとおもいます。
今後は、どこかのタイミングで、
オープンデータとデータジャーナリズム
可視化技術の傾向と活用される技術などを
触れられたら良いなと思っています。

そういえば奇遇にも本日は47回衆議院選挙でしたが、この選挙報道でも、きっと様々なデータジャーナリズムの事例が見られるかと思っています。

それに関連して個人的に興味が有るのは、政党の機関紙に代表される政党ジャーナリズムのデータ化です。
赤旗に代表される政党機関紙は、党員間の絆を深めるという大事な役割があると思うのですが、それらの役割において、SNSやその党員間コミュニケーションの可視化のような分野が、今後の政治や選挙に影響をあたえるような気がしています。

機会があればその辺りの論点についてもまとめてみます。

明日も誰か書くといいなあ>