はてな的には議論すべきだとは思うが。そんなに大事か?ネットイナゴ問題

ネットイナゴ問題についても当然、真剣に議論しています。

ネットイナゴ問題というか、ネットではじめて不誠実な反対意見に直面したときに、感情的なコスト負担ができず退場するという現象は、コミュニケーションの中でも非対面・匿名コミュニケーションの割合が急速に増えてきた現代の固有の問題なのでしょう。ふつうの人間の感情では、なかなか非対面・匿名で罵倒されることに耐えられない。都市化に対応できなかった田舎のおじいちゃんみたいなというと言い過ぎか?いや、私も耐えられませんけどね。

そういう点では、アルファブロガーってそれなりに面の皮が厚い人たちなのだろうなとは思うのですが。
ネットイナゴ問題を指摘している池田先生も、それなりにファイターとして輝かしい戦績をお持ちのことですし。

その点で、梅田さんのエントリはそんな現象をもっとも肯定的に捉えていますね。
今日の授業でも話したことなんですが、21世紀の初頭、ネット勃興期にインターネットに自由にさわれる事の楽しさ、ありがたさを感じます。

「多少のコストを覚悟」させたら優秀な書き手は逃げてしまう
それにしても、優秀な書き手の逃げ場ってどこだろう。ひょっとして「世界」とか、「文藝春秋」とかの月刊誌?(w)
それとも、地中深くに眠ってしまうということが逃げなのか?

大事なことはむしろネットイナゴが大量発生できるような自由参加の言論環境があることだと思うのだが。
非対面・匿名コミュニケーションの心理的コストをいまより負担できる人類が登場するのはそんなに先のこことは思えない。