日本的な生産性

http://builder.japan.zdnet.com/news/story/0,3800079086,20367474,00.htm

Matz氏は、単純に投入出来るリソースが減りつつあり、開発の効率化が求められているという。
インタビューという限られた紙面で述べられる、という制約の中で、そういう傾向に結論づけられるのは間違いのないことかもしれない。

しかし、マクロな現象が必ずしも経済学的に導かれる帰結に従わないというのがこの国の特徴だったりして。
そういう意味では、隠れた余裕というか経済学的に効率化されていないいくつかの要素が存在すると言うことも出来るかも。

いわば、無理が通れば道理引っ込む。である。
あるいは、本音と建て前の乖離である。

例えば、私の接する現場で言えば、大学の教育環境に対する諸要因(授業評価とか、エビデンスの確保とか、学生の学力やモチベーション低下に対する対策等々)が求められる時代になったからといって、教育の方法論が変わりつつあるだろうか。

もちろん変わりつつあるとは思うが、ウォーターフォールアジャイルに。といった大胆なレベルで変わることは、しばらくなさそうに感じる。

そのあたりは、一見保守的な日本的な組織文化(主に大規模な組織のそれ)と無関係ではないだろう。
(余談だが、小規模でまとまる場合、日本的組織は意外なほど柔軟なことがある。と思っている)

それに関連して、昼間に、一部の学生に紹介したブログは下記のブログ。
http://remote.seesaa.net/
なぜ移住・独立しようと思ったのか(45)
のカテゴリが特に参考になるが、ソフトウェア開発における様々な現場の声が興味深い。