自民党バブルの崩壊

今日の有権者が政治に期待しているのは、水戸黄門のように安心してみていられる江戸時代のドラマではなく、ホリエモンのように意表をつかれる現実のドラマだ。今の自民党がやっていることは、一ヶ月後の新聞の見出しが予想できるような話ばかり。これでは、小泉政権下で自民党が偶然にも手にすることができた革新的イメージははがれていってしまう。はやり小泉さんは(超)変人だった。という結論に落ち着いてしまう。これを自民党バブルとよぼう。いつかのニューエコノミー論のように。改革政党自民党の時代だったと(笑)。
それが国家のためになるかどうかはともかく、安倍さん個人の政治生命を延長するためになすべき事といえば、今の革新的イメージの中で、自民党という戦後日本を象徴してしまう政治ブランドであり、すでにライフサイクルの末期をすぎてしまった外装デザインを変更することだ。とおもっているのだが、現実的には、評論家の三宅さんが「自民党はもともと融通無碍の政党だ」と発言し、彼の政治記者歴50年の経験が役立ってしまう始末であり、もの悲しさをうかがわせる。そもそも、最近の安倍さんは全く前に出てこないのも気になる。
さて、来年の参院選に今回の復党による支持率低下はどのぐらい響くのか。従来のマスメディア環境を下地に考えれば、6ヶ月もあれば十分過去の話になり選挙も戦えるだろうが、最近の保存性のいいCGMがどのぐらい影響するのだろうか。マスメディアの記者の論調がCGMによって影響されている部分もありそう。