進路を考える暇を与えずにMCAをとらせる大学は?

ゼミの3年生に夏休みの課題として進路を考える課題を出してある。締め切りは8月末で、もうすぐ。
いろいろ苦しんでいるらしく、締め切りが守れないとどうなるのか?等と尋ねてくる。
さらに、とある学生は、8月31日に就職セミナーに行きたいが、どっちを優先すべきか悩んでいる、という。
MCAを勉強する暇があればそっちを先に考えるべきとはいわないけど(苦笑)
また、インターンに行った方がよいかどうか?という質問をしてくる学生もいる。就職サイトのインターン先を見せて、どこが良いと思うのか尋ねてくる。

そういうことは是非積極的に聞いてもらいたいものだが、基本的に物事の前後が逆だ。活動する前に少し自分でできることをやりましょう。もっとも、私がいくら逆だと主張しても、説得力がないのも当然である。なぜなら、感覚的に言えば就活する学生のほとんど(9割以上?)は順序が逆だから。自分のやりたいことを明確にしてから、業種や会社を選べている奴なんてそんなにいるわけでもない。

そんな環境の中で、学生は、つい周りに流されてしまう。
それも仕方がないなあとおもう。教員でさえ大企業に学生送り込めば本人のためだと思っている輩もたくさんいるのが現実だし。

でも、今ある情報の中で、自分の志望を固めるという作業を最低限やらなければ、いくらセミナーやインターンに行っても無駄だ。今自分の中に内在している情報の整理が全く手つかずの中で、さらに情報を増やすことは自殺行為とでも言おうか。

確かに形式的には就職活動をした気になるかもしれない。そして、自分と本当に向き合うのは精神的につらいけど。
しかし、それがなおざりになったままでは結局就活もうまくいかないでしょう。

頑張ってセミナー行ったり課題やったりして下さい。
結局この課題は本当の意味で自分のためでもあり、どう行動するのかは自分次第だから。