情報資源と中国

資源の地域的偏在に基づく地域間価格差を利用するビジネスモデル

同業者の興味深いエントリである。
私は、途中まで「地域的偏在」を情報空間における偏在を含めて(無意識のうちに)解釈していたので、文意がよくわからなかったのだが、主として産業の発達段階による物理的な地域的格差の話を論じているのだと理解した瞬間、意味がだんだん津波のように伝わってきた。
確かに中国は先進国と比較して、経済的に企業自らがイノベーションを起こすような成熟した段階にないのかもしれない。

企業がイノベーションを自ら生じせしめるような社会制度の背景には、異なる方法論を認められる政治制度が必要ということなのだろう。

もっとも、その一方で、企業が自ら作ったイノベーションの中で、模倣不可能なものというのはどういう物があるのだろうか。
ネットワーク外部性を持つパソコン(のOS)のように、イノベーションの主体そのものが持つ性質に依存する部分が存在するのではなかろうかと
思う。

少し話が飛ぶ気もするが、企業が生じせしめたイノベーションの中で「発明」と「発見」に相当する物があるような気がする。
その点で、例えばユニクロのビジネスモデルっていうのは、GAPをまねした、模倣可能なビジネスという理解でよいのだろうか?
模倣が不可能な技術として、プリウスを作ったトヨタのハイブリッド技術はあてはまるのだろうか。

そんなことをつらつら考えた。