ゼミの課題と自由な時間

以前課題としていた進路の検討結果について、再提出を課している学生が何人かいるが、まったく返事が出てくる気配がない。全員に明確な締め切りを持って課題を課すとまずそれなりに提出があるのにもかかわらず、「『なるべく早い段階で』」再検討して出しなさい」といったように、少し曖昧さが入るととたんに切迫感が失われるらしい。その割に資格試験の勉強などはじめたりする。進路を考えるということが、どれほど本人にとって重要な課題かということが理解できていないのだろう。自分の行くべき地域もわからないのに、搭乗手続の始まった飛行機にとりあえず飛び乗ってしまうようなものだ。もっとも、飛び乗るだけまだましなのかもしれない。立ちすくんでいれば何もおきないのだから。それでも、価値あるルートというのは自然と皆が集まるので競争が激しくなる。逆にとりあえず飛び乗れてしまうルートというのはそれほど魅力的でないことも多いものなのだが。