学生の自炊アドバイス
料理ネタを見かけたので。
私はご飯を作るのは半ば趣味なので、全く自炊は苦にならないほう。そのためか、たまに学生に料理の方法について尋ねられたりすることもあり、そのときにいろいろと思うところがある。
例えば、少し前には、レパートリーが増えるためにはどんな調理料がよいか?と聞かれた。そのときはあまり深く考えずに、みりんかな?と答えたものの、後から考えると、種類を増やすのに調味料を増やすのはアプローチとしてあまりよくない。それより調理法の種類と組み合わせを増やすべきであると思う。(めんつゆ系を持ってなければ、みりんは持っていてもよいと思うが。)
以下ご参考
節約を目標にする
お金は徹底的にかけないように。そもそも、学生で自炊にお金かけられる奴なんていないと思うし。なにより、自炊にお金をかけ出すと、外食する誘惑にいずれ負けると思う。
レシピという概念を捨てる
ほとんどの料理本のレシピはあまり気の進まない自炊学生の求める水準からすると複雑すぎる。よって参考にしない。
基本的にほとんどの食材は、加熱して単純な調味料(塩やポン酢)をかければ食べられるという基本的な事実からスタートすればよい。むしろ難しいのは加熱する程度である。これは例えばレシピに「中火で3分」とか書いてあっても、コンロの火力と鍋の大きさと材料の料によって全く異なるので、あてにならない。
特に初心者のうちはレシピがあるとその通りに作らなければならないと思いがちだが、全くそんなことはない。
逆に、はじめは失敗してもよいから、いろいろな野菜を単純に焼く、ゆでる、チンするあたりから実験的にはじめて見るとよい。どのぐらい焼くとどう変化するのか。よく見ておく。炒め物の差異になぜ火の通りにくいものから鍋に入れるのか、理屈から理解できるだろう。
やっている人も多いと思うが、キャベツ、ピーマン、ほうれん草等はレンジで加熱するだけで十分食べられる。アクや臭みが気になるのであれば、面倒でもゆでる。タマネギなども、薄切りして水でさらして、三杯酢で漬けておく。(これは結構よい常備食。ちなみに、私は炭水化物ダイエットの代替物として、チンしただけのキャベツをよく食べている。ちなみに、私の好みは味付けは市販のポン酢をレモン汁で1:1で割った薄いポン酢。)
肉だって、たれを付けて焼くだけで食えるわけだし。とにかく、キャンプに行ったとでも割り切って、シンプルに食べる。
一日30品目という厚生労働省的な目標を忘れる。
この飽食の時代に気をつけるのはことは、油脂の摂りすぎをセーブすることではないかと思う。必ずしもバランスではない。だから、自炊の目標も十分な量の(種類ではなく)野菜を摂ることに重点を置きたい。食事の偏りについては、昨日と同じものと食べないということ位でよいとおもう。
ダシの素の使い方を覚える。
長く続けていると飽きてくるが、洋風=コンソメ、ブイヨン、和風=ほんだし、中華=中華あじ、というそれぞれのダシの素の使い方さえ覚えれば、あまり困らないだろう。炒め物も、適当に野菜と肉を炒めて、それっぽくダシを入れれば、それなりに食べられる。当たり前だがお湯で溶かせばスープになる。
調味料は奮発する
お金をかけずに自炊したいが、たまに欲しくなる調味料がある。基本素材にお金をかけないためにも、料理を楽しみに変えるという点でも、調味料は欲しいものをそろえたらよいと思う。ショウガとニンニクはチューブでよいので買っておく。(個人的にはオイスターソースとか。クレイジーソルトとか、ハラペーニョソースと、幅が広がると思う)。
自分の出来るものを記録しておく
どんな料理のなれた人でも、しばらく作らないと、その料理の存在自体を忘れることはよくあると思う。少ない素材を活用する中で、出来る料理が限られている学生の自炊で、作れる料理を忘れ去ってしまうのは痛い。ブログでも、どこかに記録しておくとよいかも。
缶詰を存分に活用する
まあ、定番だと思うが、私も調理済みの缶詰はかなりお世話になった。ただ、冷めているとおいしくないので、サンマの蒲焼きを卵でとじたりするなど、何かしら火を通すとよいとおもう。